次世代が繋がれる場所に
オンライン市役所サポーター
辻村真輝さん(大阪府羽曳野市役所)

「ワクチン情報交換会」に事例を共有する側として参加
オンライン市役所にはしばらく前から登録していましたが、活動にはほとんど参加できていませんでした。
これまで私は、イベント系の仕事を中心に、様々なプロジェクトを兼務で進めるような仕事をしていました。多いときには7つの部署を兼務していることもあって。目の前のプロジェクト遂行のために、職場や地元の人と関わる機会はあっても、他の地域の自治体の方と交流することはあまりなかったんです。
しっかりと関わるようになったのは、ワクチン情報交換会で事例を共有してほしいと依頼されたことからでした。大規模のイベントをやってきた経験から、ワクチン接種の兼務にもなり、2021年2月の末には、おそらく日本で最大規模の集団摂取のシミレーションをやったんですね。それがメディアにも取り上げられて、その内容を共有してほしいということで、ワクチン情報交換会に参加するようになりました。
情報をシェアする側から、繋がりで課題解決
最初は事例を共有する側として参加したワクチン交換会ですが、実際に進んでいくと、私たちの自治体でもいろんな悩みがでてきました。それを、他の自治体の人にも相談できたのは、ものすごく価値あることでした。実際、とても困っていたことに対する対策を、小笠原村の方から教えてもらって、解決にもつながりました。
また、役場内での僕の立場は少し特殊で、兼務でワクチンの担当をしていたので、普段の席は他のワクチン担当者とは別のフロアで。最初のプランを作ったあと、実際に接種が始まった後の、自分の自治体の状況や悩みが正直あまり見えていない状態で。そんな中、ワクチン情報交換会で他の自治体の人から話を聞くと、現場の状況を知ることができましたし、聞いた話を役場内で共有することは意味がありました。
若い世代が繋がる場所に
オンライン市役所に参加するようになって、他の自治体の人と課題やノウハウを共有できる価値を感じるようになりました。こういう場を、若い世代の人たちにもっと活用してもらいたいです。
私自身は、何年も目の前のプロジェクトに没頭して、他の自治体のやり方を気にするよりも、自分で考えて独自で作っていくことばかりでしたが、戒め的な気持ちもあります。目の前のこと、自分の地域しか見てないと、どんどん視野が狭まってしまいます。ですが、今の時代は、広い世界を見て、他の地域のやり方も参考にしながら、自分の組織の中で脈々ときたルールを変えていかなければならないと思うんです。
たとえルーティンの仕事だとしても、他の自治体で効率的にやっていることがあれば、参考にできます。新しいツールの情報なども、回覧で回ってくるだけではなかなか目に止まらない。最近でこそ僕もなるべく見るようになりましたが、時間がないと見れませんし、そうすると情報が入ってきません。
だから、他の自治体の人と何気なく話すだけでもいいと思うんです。趣味や遊びでつながって、関係性ができた中で「こんなことやっているよ」と話すことにも価値があると感じます。また、今回のワクチン情報交換会のように、みんなが悩んでるときに、他の事例を真似しようとか、広い視野を持っていただきたいなという思いはあります。
このプラットフォームを続けてもらいたいと思っていて、そのためにはお金もかかるでしょうし、自分も身銭を切る側でいたいと思い、サポーターになりました。
これからは、私自身も、もっと他の自治体の人とつながっていきたいですね。ワクチンがきっかけでしたが、イベント系の仕事をしている方や、新しく兼務になった観光系の方など、次に自分がやろうとしてることで他の地域の方とつながりたいです。
それが自分にとっても参考になると思いますし、刺激になるような若い方とも喋れたらいいなと思いますね。
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引き続き、サポーターになってくれる方を募集しています!活動に共感してくれる方、オンライン市役所の活動をサポートしてくださる方、ぜひご登録いただけますと幸いです!