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市役所

小さな町役場だからこそ全国と繋がれることの価値
オンライン市役所サポーター
寺中和明さん(和歌山県かつらぎ町)

小さな町役場だからこそ全国と繋がれることの価値

最初は見るだけの場所が参加する場所に

私は元々陸上自衛隊にいましたが、そこから今は地元の和歌山県に戻ってきまして、今はかつらぎ町で建設課の事務職として働いています。

 

オンライン市役所を知ったのは、同じかつらぎ町役場内の方がオンライン市役所のことについてメールを回してくれたのがきっかけです。2020年10月から参加はしていましたが、仕事などが忙しく、オンライン市役所では1年以上もっぱら庁内放送を見ているだけの状態が続いていました。

 

そんな状態で1年ほど過ぎたんですが、2021年11月に体調を崩したことで休職することになり、時間ができたこともあったので、業務に関連した知識や情報にも少しは触れたいと思い、防災対策課などいくつか興味があった課に参加しました。また、元々はZoomもやっていなかったのですが、課のオンライン会議に参加する為にZoomを始めました。今では防災対策課のミーティングなどにはよく参加させていただいてます。

異動がある事務職だからこそ、常に他の知識も入れておきたい

かつらぎ町には事務職で入りましたが、元々、役場のイメージとして窓口対応の印象が強かったので、窓口業務かなと思っていたんですが、実際、配属になったのは建設課でした。

 

窓口とは違って、役場を出て道路などの現場にいく機会がとても多いのですが、やはり事務職として入所してる以上、技術職と違って異動の可能性が常にあります。時間がある限り、住民関係や税などについても知識として入れておきたいと思っています。オンライン市役所は他の部署の方の話をフラットに聞ける場所として活用させていただいています。

 

また、こうやって気軽に様々な自治体の様々な業務知識を学ぶことができるのは、運営の皆さんの見えない尽力やチームワークがあってこそだと思いますので、私ができる形がこのサポーターになることなのかなと思い、微力ながら支援させていただいています。

 

私に限らずだと思いますが、オンライン市役所に参加されてる皆さん、自分の職場の中でもなかなか繋がりを持つのが難しいと思いますが、オンライン市役所のように、国や県や市町の人が横で連携して情報交換できるというのは、とても重要だと感じています。

今後、町役場に求められる職員とは

同じ公務員でも自衛隊にいた頃は、与えられた任務は100%完遂しなければならないという環境で仕事をしておりました。そこに70%や80%という考えはそもそも無いのが自衛隊という場所なんですが、市町村の事務職においては、常に他の関係者との調整や全体最適を考えないといけないので、目の前の町の課題や一人の住民の困り事に対して、100%は応えてあげれない、80%まで妥協しないといけないということも多く歯痒さは感じています。

 

ただ、オンライン市役所の活用によって、他の市町の事例を知ったりすることで、80%を81%や82%まで改善していくことはできると思っています。

 

また、今後、国から県に、そして県から市区町村に権限移譲が進むことで、昔では小さな市区町村では扱っていなかった業務が新たに増えていくという流れはこれからも進み、大きい市役所でも小さな町役場でも同じような業務を扱うことが増えてくると思います。そういった時に、このオンライン市役所が提供する国や県や市区町村を超えた横の繋がりを活かして小さな町役場を支えていきたいと思います。

 




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